チャットボット

【2021年】チャットボット20社比較!課題別の選ぶべきポイント

チャットボットを導入する際の比較すべきポイントをご紹介します。

自社に最適なチャットボットを導入するには、どれを選べばよいのか悩んでいるのではないでしょうか?
数多くのチャットボットが存在し、仕組みや種類も異なるため、どこに着目して選べばよいのか悩みますよね。抱えている課題の解決に適したチャットボットを選ぶことで、工数や人件費の削減にもつながります。

どういった問題を解消したいのか、どのチャットボットが向いているのかを考えながら、チャットボットの仕組みや種類を確認してみましょう。課題別のチャットボットの選び方やポイント、チャットボットを提供している20社(2021年版)の比較情報についてもご紹介します。

チャットボットの仕組み/メリット・デメリット

chat(対話)とbot(ロボット)の言葉を組み合わせたチャットボットは、導入前に仕組みや種類など理解すべきことが数多くあります。どのような目的で利用したいのか、どういった場面で活用できるのかによって、チャットボットの選び方が異なります。

「AI型」「シナリオ型」の2種類に分けられるチャットボットの仕組みについて、それぞれのメリットやデメリットもあわせてご紹介していきます。

AI型(機械学習型)

AI型は機械学習型とも呼ばれ、過去の履歴から質問のパターンを解析して、回答するのが特徴です。ユーザーとの会話が多くなるほど、AIが過去の質問から回答のパターンを学び、回答の精度が向上していきます。

問い合わせ内容が複雑になってくると、AIの学習が足りなければ思ったような回答ができません。そのようなときには、チャットボットのような無人対応ではなく、オペレーターが対応する有人チャットの導入検討が必要となってきます。

また、利用頻度が高くなるほど学習機能は向上するため、導入段階から高性能なAIを搭載したい場合には、学習済みのAIを搭載したチャットボットを選びましょう。

メリット デメリット
自動学習にて回答精度を高めていくことができる シナリオ型より価格が高い傾向にある
自然言語処理により表現のゆらぎや文脈から回答を導ける 教師データが蓄積されるまでに時間がかかる
自動対応により人件費を削除できる 学習精度により誤まった回答をする場合がある

シナリオ型(ルールベース型)

シナリオ型はシナリオやルールを設定し、複数の選択肢から知りたい内容を選んで回答するのが特徴です。選択肢を提示することから、選択肢型とも呼ばれています。

シナリオ型はユーザーから来店予約や資料請求、よくある質問などの明確な目的を持っているユーザーへのナビゲーションとして、シナリオどおりに回答へ導びきたい企業におすすめです。AI型のようにユーザーが自由に質問することはできませんが、コストを低く抑えられるのが利点です。

シナリオ型には辞書型という辞書にあらかじめ登録した単語や、会話のテンプレートを参考に回答するものがあります。
AI型のように自動学習する機能はないものの、シナリオ型のように選択肢から選ぶ必要がなく、任意の単語を入力することで回答が得られます。そのため、辞書型はAI型とシナリオ型、2つの中間の役目を果たします。
辞書型はユーザーが入力した単語に対し、辞書から回答を導くために、辞書へ登録されていない単語や会話の受け答えが難しいデメリットも混在します。

メリット デメリット
品質を均一化できる シナリオ作成やルール設定に時間がかかる
選択肢に応じた遷移により正確な回答へ導ける 回答へたどり着くまでに時間がかかる
ルールの設定により突拍子もない回答をしない 選択式によりシナリオ以外の質問に対応できない

課題別のチャットボットの選び方

上記ではチャットボットの仕組みについて解説しました。チャットボットの仕組みがわかったところで、次は課題別のチャットボットの選び方です。

チャットボット導入前の段階で考えることは多岐にわたります。
例えば、解決したい課題はどの部署の何なのか、どこに設置すべきなのかなどが考えられます。「誰が」「どうなりたいのか」を考えることで、導入すべきチャットボットの用途が見えてきます。

それでは、課題解決に適したチャットボットの課題別の選び方を確認していきましょう。

問い合わせ対応型

問い合わせ対応型は、主に2つの課題を解決したい企業に適しています。

・対応負担の軽減
・顧客満足度の向上

問い合わせ対応型は、社内外からの問い合わせ対応にかかる負担の軽減に役立ちます。

社内の主な対応部署として、総務や労務、人事、情報システムのヘルプデスクが挙げられます。社外においての対応部署は、ユーザーの問い合わせ窓口となるコールセンターやカスタマーサポートです。
有人対応が必要だった部分をチャットボットが担ってくれるため、コスト削減につながり、対応できる業務の幅も広がります。

マーケティング支援型

マーケティング支援型は、主に以下の3つを目標としている企業におすすめです。

・コンバージョン率の向上
・売り上げの増加
・リードの獲得

コンバージョン率の伸び悩み、売り上げが増加しないなどの悩みを解消したい企業に適しています。

主な部署は、マーケティングとカスタマーサクセスが挙げられます。
見込み客に対して、情報やサービスを提供することでユーザーの不安を解消し、関係の構築や新規顧客の獲得にもつながります。
データを分析できるレポート機能の搭載したチャットボットを導入すれば、効果検証にも役立ちます。どの時点で離脱したのかを確認できれば、コンバージョン率の改善や売り上げの増加が見込めるでしょう。

チャットボットの比較ポイント

チャットボットの種類や選び方を理解できたところで、ここからは20社を比較していくポイントについて細かく解説していきます。
導入前から導入後のサポートまで、どのくらいのコストをかけて、利用目的に応じたチャットボットを導入できるのかを考えながら、見ていきましょう。

種類

問い合わせシーンに応じた種類を選ぶことが大切です。

複雑な質問に対してAIが自動応答することで、人件費の削減を行いたい場合にはAI型チャットボットがおすすめです。
一方で、よくある質問への誘導や来店予約など、決まった行動に対して自動応答することで、オペレーターの負担軽減を目指すのであればシナリオ型チャットボットを選びましょう。
シナリオ型を選ぶ際、ユーザーからの複雑な質問への対応が生じるようであれば、AI型の併用か有人チャットによる対応をおすすめします。

機能

自社の課題解決にマッチした機能を選ぶことが重要です。

チャットボットを導入することによって、どのような効果が期待できるのか、目的に応じて機能の選び方が変わってきます。
例えば、対応コストの削減や顧客満足度の向上を目的に問い合わせを代替するのが「問い合わせ対応型」、コンバージョン率の向上や売り上げの増加を目的とした「マーケティング支援型」があります。
得意な分野が異なるため、解決したい課題に適しているチャットボットの機能を選ぶことが大切です。

料金

どのくらいのコストがかかるのか、事前に把握しておきましょう。

導入するチャットボットの種類や性能によって料金は異なります。料金の中にも、初期費用がかかるのか、月額料金が固定で発生するのか、成果報酬型なのかさまざまです。自社の課題と費用対効果を考えて導入しましょう。
導入後のチューニングに費用がかかるのかも、事前に確認しておくことをおすすめします。

無料トライアル

チャットボット導入のイメージがつきにくい場合には、無料トライアルの利用を検討してみましょう。

初めてのチャットボットを導入する際には不安も多いかと思います。導入への不安を軽減するためにも、無料トライアルを実施しているチャットボットを利用してみることで、どのくらいの工数や人件費が削減できるのかがイメージしやすくなります。

サポート体制

サポート体制の有無を確認しましょう。

チャットボット導入後には運用方法がわからず、困る場面も出てくるかもしれません。そういったときに、サポート体制が整っているのかは大切になります。

また、サポートの有無やスピードによって運用後の成果は変わってくるので、専任でサポートをしてくれる人がいるのか、導入後の精度を高めるためにチューニングを行ってくれるのかも確認しましょう。

特徴

チャットボットごとの特徴を把握しましょう。

チャットボットにはそれぞれの特徴があります。上記の比較ポイント以外にも外国語対応が可能、有人チャットとの併用が可能など、特徴はさまざまです。
さらに自社のシーンに応じたチャットボット選択の決め手になります。

チャットボット20社を比較

上記で解説した比較ポイントを参考に、各社のチャットボットについてまとめています。チャットボット20社を例に、どのような機能を搭載しているのかなどの特徴もあわせて確認してみましょう。

nene Talk(ネネトーク)

画像参照:https://ne-ne.co.jp/talk/
企業名 株式会社nene
種類  シナリオ型
機能 問い合わせ対応型/マーケティング支援型
費用(初期費用/月額料金) 初期費用300,000円/月額料金100,000円
無料トライアル 要問い合わせ
サポート体制  コンシェルジュによるサポート対応

テレマーケティングで培った営業力や販売力を生かし、購入補助や商談設定などの多岐にわたるシーンで活躍できます。月額固定型の他にも、有人チャット代行サービスによる応対あたりの完全成果報酬型もあります。

Chat Dealer(チャットディーラー)

画像参照:https://www.chatdealer.jp/
企業名 株式会社ラクス
種類  シナリオ型
機能 問い合わせ対応型
費用(初期費用/月額料金) 要資料ダウンロード
無料トライアル あり
サポート体制  専任サポート担当者が対応

社内外の問い合わせ対応に利用できます。
シナリオ型のほか、質問内容に含まれるキーワードを元に、該当する質問文を自動で提案する辞書型(検索型)があります。チャットボットと有人チャットのハイブリッド型です。

qualva(クオルバ)

画像参照:https://qualva.com/
企業名 株式会社PROFESSY
種類  シナリオ型
機能 マーケティング支援型
費用(初期費用/月額料金) 要問い合わせ
無料トライアル 要問い合わせ
サポート体制  テクニカルサポートチームによるサポート対応

15色のカラーパターンから自由にデザインを選べます。入力中にブラウザーを閉じても復元できる機能と多言語対応、AI音声認識装置が備わっています。

hitobo(ヒトボ)

画像参照:https://hitobo.io/
企業名 アディッシュ株式会社
種類  AI型
機能 問い合わせ対応型
費用(初期費用/月額料金) 要問い合わせ
無料トライアル 30日間
サポート体制  要問い合わせ

チャットボットの履歴を見ながら、有人対応への切り替えが可能です。辞書の登録は必要なく、画面上にてFAQを入力するか、CSVのアップロードをすれば利用ができます。

hiTTO(ヒット)

画像参照:https://hitto.jp/
企業名 HiTTO株式会社
種類  AI型/シナリオ型
機能 問い合わせ対応型
費用(初期費用/月額料金) 要問い合わせ
無料トライアル 要問い合わせ
サポート体制  専任のカスタマーサクセスチームが対応

使いやすい管理画面によって、学習データの管理や質問件数、回答精度の推移を把握できます。各種デバイスからの利用やビジネスチャットの連携が可能です。

BOTCHAN(ボッチャン)

画像参照:https://botchan.chat/
企業名 株式会社wevnal
種類  AI型
機能 マーケティング支援型
費用(初期費用/月額料金) 月額50,000円〜
無料トライアル 要問い合わせ
サポート体制  専属のカスタマーサクセス部署が対応

月のコンバージョン数に応じて月額料金が変わる準成果報酬型を導入しています。チャットボット内で決済まで完了できる機能が備わっています。

OKBIZ. for AI Chatbot

画像参照:https://www.okbiz.jp/solutions/okbiz-ai-chatbot/
企業名 株式会社オウケイウェイヴ
種類  AI型
機能 問い合わせ対応型
費用(初期費用/月額料金) 初期費用500,000円/月額料金132,000円
無料トライアル 要問い合わせ
サポート体制  要問い合わせ

チャットボットの利用だけではなく、有人チャットのみの利用も可能です。LINEなどの他システム連携のほか、音声通話に対してAIが回答をSMS送信するVOICE to WEBがあります。

Chat Plus(チャットプラス)

画像参照:https://chatplus.jp/
企業名 チャットプラス株式会社
種類  AI型/シナリオ型
機能 問い合わせ対応型/マーケティング支援型
費用(初期費用/月額料金) 初期費用0円/月額料金1,500円〜
無料トライアル 10日間
サポート体制  要問い合わせ

1分でIDの発行が完了し、JavaScriptのタグを配置するだけでチャットがスタートできます。有人チャットへの切り替えが可能で、1つのID料金にて複数の端末からの同時ログインが可能です。

sinclo(シンクロ)

画像参照:https://sinclo.medialink-ml.co.jp/
企業名 メディアリンク株式会社
種類  シナリオ型
機能 問い合わせ対応型/マーケティング支援型
費用(初期費用/月額料金) 月額料金9,440円〜
無料トライアル 14日間
サポート体制  専任のカスタマーサクセス担当者が対応

チャットボット型Web接客ツールの特許を取得しており、専用のアプリやソフトを導入することなく、利用できます。多種多様な外部サービスとの連携も可能です。

KARAKURI(カラクリ)

画像参照:https://karakuri.ai/
企業名 カラクリ株式会社
種類  AI型/シナリオ型
機能 問い合わせ対応型
費用(初期費用/月額料金) 要問い合わせ
無料トライアル 要問い合わせ
サポート体制  カスタマーサポート業界の経験者が在籍

カスタマーサポートに特化した深層学習アルゴリズムの活用により、少ない学習データで精度を高められます。また、有人チャットによる切り替えも可能です。

ChatBook(チャットブック)

画像参照:https://www.chatbook.ai/
企業名 株式会社チャットブック
種類  シナリオ型
機能 マーケティング支援型
費用(初期費用/月額料金) 月額料金100,000円〜
無料トライアル 要問い合わせ
サポート体制  要問い合わせ

目的に応じ、豊富なテンプレートから選択が可能です。ステータス管理によって、流入からコンバージョンまでを可視化できます。有人対応への切り替えも可能です。

chamo(チャモ)

画像参照:https://chamo-chat.com/
企業名 株式会社ジーニー
種類  シナリオ型
機能 問い合わせ対応型/マーケティング支援型
費用(初期費用/月額料金) 月額料金6,500円〜
無料トライアル 要問い合わせ
サポート体制  要問い合わせ

スマホ完全対応のハイブリッド型です。自動話しかけ機能により、サイトへ訪問したユーザーの状況に応じたダイレクトメッセージを自動で配信できます。

FirstContact(ファーストコンタクト)

画像参照:https://first-contact.jp/
企業名 株式会社バイタリフィ
種類  AI型
機能 問い合わせ対応型/マーケティング支援型
費用(初期費用/月額料金) 初期費用無料/月額料金2,980円〜
無料トライアル 20日間
サポート体制  要問い合わせ

画像や選択式の対話機能を搭載したチャットボットに加え、有人チャットの代行を行っています。音声認識の連携により、音声自動応答が実現します。

SupportChatbot(サポートチャットボット)

画像参照:https://chatbot.userlocal.jp/
企業名 株式会社ユーザーローカル
種類  AI型
機能 問い合わせ対応型
費用(初期費用/月額料金) 要問い合わせ
無料トライアル 要問い合わせ
サポート体制  専任チームによるサポート対応

有人チャットや外部システムとの連携が可能です。チャット画面だけではなく、管理画面にも英語対応しています。

AI.BiS(アイビス)

画像参照:https://aibis.info/
企業名 株式会社ジーニー
種類  AI型
機能 マーケティング支援型
費用(初期費用/月額料金) 月額料金29,800円〜
無料トライアル 要問い合わせ
サポート体制  要問い合わせ

ターゲットの顧客設定やデザイン設定など、条件に応じた設定ができます。サイト訪問者の可視化ができ、AIチャットボットから有人チャットへの切り替えが可能です。

QuickQA(クイックキューエー)

画像参照:https://www.ai2-jp.com/package01/
企業名 株式会社エーアイスクエア
種類  AI型/シナリオ型
機能 問い合わせ対応型/マーケティング支援型
費用(初期費用/月額料金) 初期費用1,000,000円/月額料金300,000円〜
無料トライアル 要問い合わせ
サポート体制  要問い合わせ

日本語を得意とした純国産の自動応答システムです。簡単な操作性により、特別な知識がない人でも学習作業ができます。

sAI Chat(サイチャット)

画像参照:https://saichat.jp/saichat/
企業名 株式会社サイシード
種類  AI型
機能 問い合わせ対応型
費用(初期費用/月額料金) 初期費用300,000円/月額料金80,000円〜
無料トライアル 要問い合わせ
サポート体制  専任のカスタマーサクセスチームが対応

導入時から95%の精度を担保した状態で利用のできるチャットボット。豊富なオプションにより、目的に応じた機能を追加できます。

Zendesk(ゼンデスク)

画像参照:https://www.zendesk.co.jp/
企業名 Zendesk
種類  AI型
機能 問い合わせ対応型/マーケティング支援型
費用(初期費用/月額料金) 月額料金19ドル〜
無料トライアル あり
サポート体制  要問い合わせ

さまざまなデバイスやチャネルにてチャットボットの利用が可能です。FAQページの閲覧中や動画再生中にもチャットツールを使えるため、サイトの離脱防止に役立ちます。

zeals(ジールズ)

画像参照:https://zeals.co.jp/
企業名 株式会社Zeals
種類  AI型
機能 マーケティング支援型
費用(初期費用/月額料金) 初期費用無料/月額料金成果報酬型
無料トライアル 要問い合わせ
サポート体制  要問い合わせ

LINE、Facebook Messengerで提供されているAPIの対応が可能です。決済サービスの連携により、トーク上での決済ができます。

AI Messenger Chatbot

画像参照:http://www.ai-messenger.jp/
企業名 株式会社AI Shift
種類  AI型/シナリオ型
機能 問い合わせ対応型
費用(初期費用/月額料金) 要問い合わせ
無料トライアル 要問い合わせ
サポート体制  要問い合わせ

独自テクノロジーのAI Compassを使ったチューニング作業により、回答精度を高められます。画像や動画のやりとりができるハイブリッド型です。

まとめ

チャットボットの仕組みや種類などの基本情報から、比較するポイントの解説を行い、20社のチャットボットの特徴を紹介してきました。
AI型やシナリオ型、問い合わせ対応型やマーケティング支援型など、自社の課題によって選ぶべきチャットツールは異なります。20社の比較により、チャットボットがもつ特徴について理解できたことでしょう。
チャットボット選びは、自社の課題解決に合ったものを導入できることがポイントです。

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