チャットボット

チャットボットとのAPI連携やメリットまで詳しく解説!

近年、企業のホームページやECサイトなど、さまざまな場所でチャットボットを目にする機会が増えてきています。チャットボットの導入により、カスタマーサポートの自動化や人的コストの削減など、数々のメリットが期待されています。

しかし、チャットボットと聞くと、コーディングやプログラミングなど複雑なシステムをイメージしてしまい、導入を躊躇(ちゅうちょ)している方も多いのではないでしょうか。
そこでチャットボットにAPIを連携することにより、データ連携や自動化をスムーズに行うことができるのです。

今回はAPIについて、メリットやデメリット、チャットボットとの連携について詳しく説明していきます。

APIとは?

APIとは、Application Programming Interfaceの略称のことで、アプリケーションをプログラミングするためのインターフェースという意味です。インターフェースとは、コンピュータ用語で「何か」と「何か」をつなぐものという意味をもちます。
つまり、APIは「アプリケーション」と「プログラム」をつなぐもののことを指します。

簡単に説明すると、「決まった方法でアクセスをすると、決まった結果を返してくれるもの」です。
どこからでもアクセスできる口を開けておき、決まった方法でアクセスを受け付けて、仕様どおりの結果を返すインターフェースとなるのがAPIです。

また、「APIを公開する」という言葉を聞いたこともあるでしょう。
ソフトウェアの一部を公開することで外部とやりとりをする窓口を作り、外部とのコミュニケーションや機能連携ができる状態にすることを指します。自分のソフトウェアにほかのソフトウェアの機能を埋め込むことができるようになるため、アプリケーション同士で連携することも可能です。

APIの活用事例

APIは通常Web上に公開されていて、誰でも無料で使えます。
私たちの普段の生活においてもAPIは多く使われています。

例えば、アプリ・Webから会員登録や買い物をする際に、TwitterやFacebook、Googleのアカウントを使って登録やログインをしたことはないでしょうか?
これはTwitterやFacebook、GoogleのAPIキーを取得することで、自社のサービスにSNSログイン情報を設定できるようになるためです。

また、企業のホームページやグルメサイトの店舗情報に、Googleマップが表示されていることを多く見かけると思いますが、これもGoogle MapsのAPIを利用して常に最新のマップを表示できるようにしているのです。

このように、普段使用している仕組みにAPIは多く使われています。

APIのメリット

それでは、API連携をすることでどのようなメリットがあるのかご紹介します。

1. 開発の効率化とコスト削減が可能
APIを使えばアプリケーション作成に必要な機能を外部ソフトウェアから呼び出せるため、プログラミングの記述を省略できます。開発時間の短縮により、ほかの工程に時間を割くことができるため、効率アップとコスト削減が実現します。

2. 簡単に外部サービスと連携できる
既存のサービスから公開されているAPIを利用することで、簡単に外部サービスと連携ができ、サービスを拡張しやすくなります。

4. ユーザーの手間を省ける
APIを使ってアプリケーションを開発すると、例えばTwitterやFacebookなどで利用しているIDにて別のアプリケーションからログインできるようになります。ユーザーがアプリケーションを使うときに、あらたに会員登録する手間を省けます。

APIのデメリット

多くのメリットがあるAPIですが、デメリットがあるのかどうか気になる方もいるでしょう。

実際、大きなデメリットは存在しませんが、API提供会社へ依存しすぎることによって考えられる問題もあります。

例えば、API連携に頼りすぎてしまうと、APIを提供している企業がAPIの仕様変更や提供停止をしてしまった際に、開発したサービスにも不具合が生じてしまうでしょう。
また、API連携先のサーバで障害が発生してしまった場合、連携に失敗してしまいデータが正確に取得できない可能性もあります。

チャットボットとAPIの関係性

これまでAPIについて詳しくご紹介してきましたが、近年増えてきているチャットボットにもAPIは使用されています。

そもそもチャットボットの仕組みは、WebブラウザやLINEなどの「アプリケーション」と「Bot」をAPIで連携させることによって、質問への回答を構築するようになっています。APIの連携により、1つのシステムをゼロの状態からプログラム開発するのではなく、もともとあるシステム同士をつなげるため、短時間で回答を用意できるのです。

APIを連携することによって、外部システムにチャットの対応履歴を連携したり、外部システムを参照したりすることで訪問者の情報を確認しながらチャット対応ができます。

また、チャットボットはtwitter、Facebook、LINEなどのコミュニケーションツールにも埋め込むことができます。それぞれのツールが提供しているAPIを使って埋め込むことで、チャットボットとの連携が図れるのです。

API連携したチャットボットの活用事例

ここからは、実際にAPI連携をしてチャットボットを活用している例を挙げていきます。

ヤマト運輸では、LINEにチャットボットを導入し、顧客満足度の向上と再配達のコスト削減に役立てています。
実際にLINEでの再配達依頼を利用したこと、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?

ヤマト運輸では、下記のような配達に関する通知が届いたり、問い合わせが行えたりします。

・配達状況を確認できる
・不在通知が届く
・配達日時の変更ができる
・送り状を発行する
・集荷を依頼する

さらにAPIを連携することにより、下記のような業務が自動化されています。

1. ユーザーがLINEに送り状番号を入力し、APIを使って入力された番号を自動でヤマト運輸のシステムに送る
2. 連携先のシステムで配達状況を確認する
3. APIを使って配達状況を自動でLINEに送る
4. APIから届いた情報を基に、自動でユーザーに返答する

API連携によって業務が自動化でき、再配達の依頼もLINEで簡単かつスムーズに行われていることがわかるでしょう。

まとめ

今回は、APIのメリットやチャットボットとの連携について、解説をしてきましたが、いかがでしたか?
APIを導入することにより、時間やコストを削減し、開発のハードルを下げられます。ほかのアプリケーションとの連携が簡単になるなど、たくさんのメリットがあることがわかりました。

さらにチャットボットとAPIの連携によって、外部システムにチャットの対応履歴を連携したり、外部システムを参照することで訪問者の情報を確認しながらチャット対応が可能となります。

neneがサービス提供している有人チャット代行サービス「nene talk」では、API連携によってチャットの利用履歴を情報収集し、定期的なミーティングにて活動レポートの提出を行います。
また、企業の一員として対応するよう心がけているため、スタッフによる柔軟な対応が可能になり、顧客満足度の向上が期待できるでしょう。人による対応は、常にアップデートできるため、メンテナンスの必要がないところにメリットがあります。

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